ROBO_JAPAN 2008 と 2008年国際航空宇宙展
久々の更新です。「ROBO_JAPAN 2008」には、行きたかったのですが、都合がつかずだめでした。
Robot Watch で、「ROBO_JAPAN 2008」開幕レポート【会場展示編】の記事を見ました。
「双葉電子工業」の新型サーボ「RS405CB」が展示されていたようです。トルクは 40kg・cm、ブラシレスモータを採用したコマンド方式ということで、詳細発表と発売が楽しみです。
さて、今月初旬に「2008年国際航空宇宙展」に行ってきました。
今さらですがすべて見てまわったので、特に宇宙用人型ロボット制作において、気になったところをいくつか紹介します。
まず、「大学研究室」ブースですが、昨今打ち上げられてる大学の小型衛星の姿勢制御について、話を伺おうと思ったところ、「日本大学中村・宮崎研究室」の学生さんがいたので、話を聞きました。
この何週間か前に、テレビ朝日のタモリ倶楽部で、この研究室の小型衛星からの電波を自作の八木アンテナで、受信しようという企画の放送がありました。私も放送を見ましたが、放送後は受信確認証の発行がいっきに増えたそうです。
かんじんの姿勢制御の話ですが、現在のこちらの小型衛星は、姿勢制御装置を積んでいないそうです。この小型衛星の寸法・重量は、100×100×100mm 1kg で、宇宙用人型ロボットとしての目標の 150×150×100mm 1kg に近いので、ぜひ参考にしたいと思っていただけに残念です。しかし、次期小型衛星では、「磁気トルカ」での姿勢制御を行う予定だそうです。
次に、「JAXA」ブースでは、「小型副衛星通年公募」のパンフレット。
1~10kg もしくは 50kg 級の小型衛星を公募してます。いつの間に、通年公募になったのでしょうか。なんだか、2010 年ごろに、「ROBO-ONE 宇宙大会」を開催という話が、どんどん現実味を帯びてきました。
次に、「三菱電機」ブースでは、「リアクションホイール」。
写真でしか見たことがなかったのですが、今回初めて実物を見て、感動ものです。展示員の方に色々伺いましたが、様々なサイズを用を作っているが、さすがに重量 1kg 用の「リアクションホイール」は作っていないとのことです。そりゃそうですね。
航空宇宙分野では、冗長性をもたせるために、様々なシステムを二重化・多重化します。「リアクションホイール」も、ピッチング(左右を軸として回転)とヨーイング(上下を軸として回転)とローリング(前後を軸として回転)用の 3 個の他に、3 軸から同角度の位置にもう 1 個使用して、もし 1 個が壊れても問題なく 3 軸の姿勢制御ができるようにしてあるそうです。
でも、全重量 1kg 以内の人型ロボットに 4 個載せて制御するのはかなり難しそうです。
次に、「日本マルコ」ブースでは、「ロータリーリンクコネクタ」。
360 度エンドレス回転可能で、ミラーを介して赤外線光の送受信を行うことによって、非接触通信を実現しているそうです。もっと小型で、最大回転速度と定格電流の大きいものが出てくれば、実現度はともかく、おもしろそうです。
例えば、肩・腰関節に利用して、腕・上半身を「モーメンタムホイール」として、ピッチングとヨーイングの姿勢制御するとか。サーボとバッテリーパックの間に利用して、「リアクションホイール」のウエイトとして、バッテリーパックを腰あたりの位置で、ローリングの姿勢制御するとか。
次に、「丸文」ブースでは、「DTS ARS」。
いくつかのレンジをそろえた、角速度センサです。
「ARS-300」は検出範囲 ±300 deg/sec、「ARS-1500」は検出範囲 ±1500 deg/sec、「ARS-8K」は検出範囲 ±8000 deg/sec、「ARS-12K」検出範囲 ±12000 deg/sec です。
この手のセンサ系の海外部品メーカーは、有名どころの「アナログ・デバイセズ」ぐらいしか知らなかったのですが、結構あるんですね。もっとも一部の例外を除き、ほとんどが商社経由なので、簡単に個人で入手できるわけではありませんが。
ちなみに前回紹介した、「InvenSense」の「IDG-300」ですが、姉妹品の「IDG-600」は、「任天堂」の来春発売予定の Wii リモコンを機能強化するアダプタ「Wii MotionPlus」に使われているそうです。検出範囲 ±500 to 2000 deg/sec です。
高精度製品の入手性の悪さを考慮すれば、このアダプタの価格によっては、部品取りもありでしょうか。
最後に、「多摩川精機」ブースでは、「リングレーザジャイロ」。
展示員の方から、他方式との違いと精度による利点について、熱く語って頂きました。「圧電振動ジャイロ」の実物は、いままで見たことがありましたが、「リングレーザジャイロ」は初めて実物を見たので、これも感動ものです。
概算の値段は、1 個数百万円と聞いてびっくりしましたが、精度と需要を考えると当然です。さすがに、私には手がでませんが。
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