文化・芸術

ひさびさの美術館

 本日は、数ヶ月ぶりに美術館に行ってきました。

 先週のNHK新日曜美術館のアートシーンを見て気になっていた、大川美術館「行」としての絵画 安藤哲夫展と、足利市立美術館怪獣と美術 ― 成田 亨の造形芸術とその後の怪獣美術― を鑑賞してきました。

 安藤哲夫展は、画家としてだけでなく、血友病患者の支援・啓蒙活動を行った安藤哲夫さんの作品展です。 

 私は今回の展示のなかで、特に中期作品の重厚で心象的な風景画に圧倒されました。展示解説シートに、

安藤は、「ものを描かないでものを描く」ことが理想といい、「単に具象とか抽象とかということではなく、ものの奥にある大きな世界を、ものを媒体として描くというようなこと」であるという、それは個々のものを超越した「存在そのもの」を描くということだろう。

という解説がありましたが、まさにその通りのすばらしい作品でした。

 入館のさいに受付で14時からギャラリートークがあるので、よかったら参加してくださいと言われ、ちょうど14時だったので参加したが、常設展示室の解説だった。あとでホームページ上のギャラリートークのお知らせで確認したら、常設展示室は土曜日で、日曜日は企画展示室となっていたが、なぜか。まあ、聞きやすい解説で内容がよかったのでいいですが、はて・・・?  

 怪獣と美術は、特撮の初期ウルトラシリーズの怪獣創作に携わった、成田亨さんと関連した方々の作品展です。デザイン画を始めとした絵画からブロンズなどの立体物までありました。

 ウルトラマンの展示解説にあった、

本当に強い者は微かに笑うものだという考えから、口がアルカイックスマイル(古式微笑)念頭に置いた

ということが印象的でした。いわれてみれば、笑ってる・・・・

 絵画作品はもちろんいいですが、私はさまざまな立体物の方が特によかったです。なかでも、翼をもった人間の化石という2mちかい高さの作品がよかったです。私は、サモトラのニケのような翼のある人物像のモチーフが好きなので、ひいき目に見てしまうかもしれません。ですが、翼のある人物像のモチーフというと鳥や昆虫などの生物が多いなかで、飛行機の翼というのは、今でこそありますが制作された1971年当時には、なかったのではないでしょうか。

 今回の展示のラストは、成田亨さんの3mちかい高さの鬼のモニュメントです。これは、京都府大江山に、実際に3体のブロンズ像として立っているそうです。知らずに夜見たら、ちょっと怖いですが、近くに行ったさいは是非見てみたいですね。自然の山の中では、きっと鬼の造形のリアルさが、より際だつでしょう。

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